論文
【特集　地域会からの新年の挨拶】
"政党助成金の廃止" と公約違反政党へ「政党助成金返還請求」の国民的運動を！
新年のご挨拶
2013年の関信会
さよなら原発！そして新たな年を
新しいチャレンジが始まる消費税「懇談」
隗より始めよう！！
?2013年私の課題?「行き当たりばったりの行動」から「さよなら」
新春に寄せて
名古屋会の現況と新年の抱負
新年雑感
新年のご挨拶と神戸会の現状報告
消費税に思いを馳せる
九州税経新人会　2013年度の抱負
2012年を振り返って
2012年を振り返って
沖縄会　高良　正一
今年起った重大な出来事に尖閣諸島、竹島の領土問題、垂直離着輸送機MV オスプレイの沖縄配備問題、北朝鮮のミサイル発射問題があり、そのたびに沖縄は翻弄された。

オスプレイは沖縄県民の強い反対の意思表明にもかかわらず日米両政府はこれを無視して配備を強行した。米軍は深夜も我が物顔に飛行訓練を行っている。

沖縄は辺野古や高江の基地新設、オスプレイの配備でも県民が一枚岩となって反対の声を上げてきた。戦後67年間今なお広大な米軍基地が存在し基地から派生する事件事故に苦しめられてきたからである。いわば生存権のための闘いである。

しかし、政府は日本の安全保障のために基地もオスプレイも必要との態度で沖縄の声を封殺している。そして前記のような事態が起こると「それ見よ」とばかりに防衛力強化、米軍基地必要論を誇示する。また、国民の中にも同調する状況が少なからず見かけられる。このことが沖縄の切実な要求をなかなか解決できない要因ともなっている。

「基地が必要ならば沖縄にだけ押しつけないで全国で公平に負担してほしい」というのが沖縄の言い分だが、なかなかそういうことにもならない（私は無条件撤去だが）。

領土問題、特に尖閣については今も領海・領空侵犯などと毎日ニュースになっている。貿易や観光、進出企業、国民レベルの各種の交流にもさまざまなマイナスの影響を及ぼしている。私は領土問題が中国、韓国で顕在化して相当長い期間になるので「政府は今まで何をしてきたのか」と疑問と不満を持っている。「我国固有の領土」と主張するばかりでは何も解決できないではないかと思う。お互い大切な隣国同士であり、アジアの中で大きな影響をもつ国同士である。協力関係を築いてアジアの発展に貢献してほしいと願っている。関係を悪化させるような行動や言動はいずれの政府も慎み国民にもわかるような冷静な外交的取組を開始してほしい。

さて、先般行われた衆議院選挙で民主党が敗れ自民党が圧勝した。日米関係の重視、憲法の改正や国防軍の創設を唱えつつも圧勝した。軍事関係強化が信任されたとしてオスプレイの訓練強化、辺野古新基地建設の圧力が沖縄に強められることが予想される。今回の選挙でも当選した自民党の4名の議員とも基地の県外移転、オスプレイ反対で当選した。民主党政権時代の中央と地元とのねじれ現象が自民党政権で同様になっていて、自民党を応援した仲井真知事も含めて不安材料をかかえている。沖縄県民の運動にも試練が待ち受けているような気がする。

（たから・しょういち）

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