私は今年の4月に税理士登録をし、税経新人会に入会したばかりですが、早速初めての全国研究集会へ参加させていただきました。周囲の先輩方が毎年開催される全国会に参加されるのを見てきましたが、自分は今回初参加だったのでとても緊張しました。ただ、場所が沖縄だったので、オリオンビールや泡盛がたくさん飲めると密かに楽しみにもしていました。
7つの分科会のうち埼玉会の「ちょっと待った国税通則法 〜私たちは税理士としてどう生きるか〜」に参加しました。
内容としましては、まず昨年の税制改正で国税の取締法規である「国税犯則取締法」が手続法である「国税通則法」に編入されたことについてでした。
国税犯則取締法については、私自身その内容を全然知らなかったので、日本史・租税史とあわせて国犯法・国通法の沿革を勉強することができ大変興味深かったです。
国税犯則取締法の調査は最終的に刑事訴訟にスライドすることを前提として、その証拠を発見・収集することを目的とするのに対して、国税通則法による税務調査は適正な課税処分を行うための書類を収集することを目的としているので、その性格は根本的に異なるものです。前提が異なる調査が同じ法律に規定されることにより、現場の調査官がより強権的な手段に打って出ることも有り得るのではないかと非常に不安に思いました。また、国税通則法に「犯則」の定義はないということも驚きでした。国は疑わしいと思った納税者に対して国税犯則調査を行うこともできるということになってしまいます。
続いては、共謀罪・煽動罪をテーマとしました。「一人で計画すれば煽動罪、二人で計画すれば共謀罪」、我々が日常業務において顧問先と話す内容がこれらに該当すると言われかねません。これらについては、ディスカッション形式にて、参加された先生方が様々な意見を交わし、非常に活発な場となりました。
夜は懇親会だったのですが、一つの会場に全国からの参加者が集合したのを初めて見て、その人数の多さにびっくりしました。
念願の泡盛もたくさんの種類を飲むことができ、また色々な先生方と記念写真も撮ることができました。
普段の業務ではなかなか体験できない貴重な場に参加することができて、とても嬉しかったです。そして、また沖縄に来たい!!と思いました。その時にはソーキソバを5杯は食べます! |