論文
【特集 第52回神奈川全国研究集会・速報】
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初めて全国研に参加して
神戸会 長谷川 愛子
税経新人会に入会して数か月、この度初めて全国研に参加させていただきました。

プロジェクトリーダーの指示のもと、発表テーマが割り振られ、各自、原稿や資料を作成します。今まで勉強といえば自分が知識を得るためのものであった私にとって、誰かに伝えるための勉強は、いろいろな発見がありました。日常業務を終え、家事を終えてからの作業は徹夜になることもしばしばで、それでも思うような出来には仕上がりません。そういうことに悩むのは大学卒業以来のことのようにも思えるので、貴重な体験であったと思います。

新幹線の中で普段なかなか聞けないようなお話も伺いながら、横浜に到着しました。横浜の中華街は神戸のそれよりも規模も大きく八方に広がっていて、方向がよくわからなくなりました。立派なホテルで思っていたより遥かに多くの方がいらっしゃっていたのには驚きでした。神戸会の会場も大きく、ここで発表するのかと思ったら少し胃が痛くなりました。他の会場のテーマも大変興味深く、足を運べなかったのが残念です。

テーマが会員の皆様に興味を持っていただけるものであったからでしょう、会場はほぼ満席でした。発表のテーブルに着き、来てくださった方々の顔を見ていました。客席が近いなぁと思っていました。私たちのグループは5,6人でテーブルに着いており、私の順番は後ろから2番目でした。先の方々の発表は耳に入ってきません。リハーサルの段階で、要点をまとめたメモだけでは本番でうまく話せないことは学習済みだったので、話す内容をすべて原稿に起こして持って来ていました。資料だけを見てすらすらと話す先輩方を横目で見て、我ながら情けないと思いましたが、それはまた、次回の課題にしたいと思います。

発表は好評だったように思います。特に後半、実際の調査事例を題材にして、税理士の対応あるいは税務署の対応についての是非を問う部分では、他の支部の方の意見を聞くこともでき、発表に奥行きが生まれたように感じました。「喝」と大きく書いた団扇を用意して内容を判定していただくなど、来てくださった方を巻き込む工夫もなされていました。長い時間の発表だからこそ、遊び心が必要だとよくわかりました。

日々に追われ、時間を捻出しての勉強はしんどくも楽しいものでした。来年はもう少し納得のいくものができるよう頑張ろうと、心に誓った一日でした。

(はせがわ・あいこ)

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