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大阪会 自由な会風の発展を
大阪税経新人会 西村 博史
新年明けましておめでとうございます。大阪会から全国の皆様に謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年は、テロリズム、安保法制など平和と人権の問題が大きくクローズアップされた1年でした。多極化する世界情勢や石油利権がらみの大国間紛争、宗教や民族の問題などが複雑にからみあう背景があるようです。

沖縄辺野古基地問題は単なる基地移転先の問題ではなく、平和をつくりあげることの尊さを勝ち取る運動として展開されようとしています。

これから、平和に生きる権利を保障した憲法9 条の精神を世界に向けて大きく発信する役割を私達が担っている事を再び確認するべき時代であると思います。

「経済的徴兵制」という言葉があります。軍隊(自衛隊)に入隊すると奨学金の免除や学費の補助が受けられ、生活費の確保ができるため、自衛隊に応募する若者が生まれているとのことです。
貧困や格差が生み出す経済的徴兵制が危惧される時代になりつつあります。

「マイナンバー」や消費税など変わりゆく税制は、これらの時代の変化と決して無縁ではないはずです。消費税は、格差や貧困をより助長し、「マイナンバー」は、プライバシーや個人の人権を侵害するだけでなく、徴兵制への一里塚となる可能性すらある制度であると思います。
気づかないところから、平和と民主主義が崩れ去ると言います。税と会計を憲法の精神で考える私達新人会の役割はますます重要になっているのではないでしょうか。

大阪会は、会員すべてが上下年齢などの隔たりなく、自由に楽しく活動できる会風をもっと大きく発展させていきたいと思います。
自由で権利意識の高い税理士集団として、若手会員が中心となり楽しく充実した例会を企画しています。今年も全国の皆さんと共に新人会を盛り立てていきましょう。

(にしむら・ひろし)

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