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時潮

時潮
第51回高松全国研成功を力に

副理事長松田 周平
税経新人会全国協議会の最大イベントである全国研究集会が、9月4日・5日、四国高松で目標250名を大きく超え、2012年の名古屋全国研を上回る288名の参加で大成功を収めました。四国での開催は1981年道後温泉以来34年ぶりでした。まずもって当日参加された会員の皆さん、残念ながら参加できなかったが集会成功に御協力戴いた会員の皆さんに、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

第51回という事で半世紀を超え新たな一歩を歩み始めた研究集会は、幾つかの特徴がありました。懇親会後には千葉会の岡澤利昭さんが中心となった『税務調査』、沖縄会の下地寛一さん・高良正一さん中心の『沖縄基地問題』というテーマで2つの『交流会』を設けました。報告・問題提起をしてもらい、その後質疑応答、時間は90分取りました。お酒が入った後で、しかも交流会の部屋は飲食禁止なので何人くらい来てくれるか、主催者は不安でしたが両方で105名もの参加でした。私が参加した『沖縄基地問題』ではスライド写真の説明後ひっきりなしに質問があり、関心の高さが窺えました。私は1998年の神奈川会の横浜全国研が初めての参加でした。一度「北野弘久先生を囲む会」という場があったと記憶していますが、いつもは懇親会で終了でした。何人かの方からは「せっかく全国の仲間が集まっているので飲食して終了はもったいない」という意見を以前から戴いていましたので、それに応える形になりました。来賓の福島重典全国青税会長も「飲んだ後にまた勉強するのですか」と大変驚かれていました。

2日目の全体会は来賓挨拶がなかった関係で会員からの発言時間を沢山取る事ができました。全国では現在、全体会の在り方・運営を協議しています。記念講演は必要か否か、会員からの発言時間を増やしたら良いのでは、等々この件についても、交流会と併せてご意見を出して戴ければと思います。

この盛会を一番喜んでいるのは、去年9月25日に事故で他界された乃口健一さんではないでしょうか。乃口さんは高松に事務所を構えて長く新人会の全国常任理事をされていました。数年前から「四国で全国研を」という三役からの要請に、小柄な体ながら四国会を取りまとめ、素早く会場等を押さえ、去年の東京浅草全国研でバトンを引き継いでくれました。私を含め多くの全国の仲間が乃口さんを見たのはこの時が最後だったでしょう。理事長の戸谷隆夫さんが全体会の挨拶で天井を見上げながら、乃口さんに話しかけていた情景は大変印象的でした。乃口さんの遺志を四国会の皆さんが受け継いでくれました。特に理事であった宮田裕司さん(懇親会の時、司会をされていました)は以後の東京・大阪で行われた常任理事会に毎回出席し、全国とのパイプ役を果たしてくれました。

全体会で名古屋会の川崎隆也さんが北野弘久先生の名前を出した辺りから声を詰まらせた気持ちは、登録後大変お世話になった私を含め多くの皆さんに伝わったのではないでしょうか。

新報1月号からの表紙の写真は、東京会の清水和雄さんが徳島・香川の名所までわざわざ出張し、プロ並みの腕を発揮、全国研への思いをかき立ててくれました(新報表彰もの)。

表には出ませんでしたが専従の星野さん、前年に高橋さんが退職しましたが、細かい事務処理をほぼ一手に手際よくこなしました。戸谷さんは「僕は全部彼女に任せているから」と三役会では(^◇^)顔でした。

全国理事を10年務めている私からは、300名前後の全国研は当たり前でした。ところが懇親会で福島青税会長から「新人会は全国で何人くらいですか」と聞かれ「1000人です」と答えると「3割!の出席ですか」と。毎年3割集まる研究集会、新人会の団結力を大いに確信にしましょう。一方で多くの課題も出されました。戸谷会長は「新人会は国民の視点で行動している」と、これを外さず全国の力を合わせて研究し行動していきましょう。(文中の評価は全て松田個人の私見です)

(まつだ・しゅうへい:東京会)

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