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2015年神奈川会からの挨拶
神奈川税経新人会 会長 益子 道子
あけましておめでとうございます。

神奈川税経新人会の会長に就任してから2度目の新年を迎えました。この間、様々なことがありましたが、今年の総会で丸2年となります。

昨年は第50回の東京浅草全国研を前に、会費未納者の整理などで会員数を減らしています。会長を交代してからの減少で、会長の志が影響しているのかと気にしています。今年は気合を入れ会員拡大にむけてがんばろうと思っています。

さて、神奈川会の今年のスタートは、新年会の記念講演です。慶応義塾大学法科大学院教授の松尾弘先生に「民法改正について」講演していただきます。民法改正が今後、租税法にどのような影響を与えることになるか、講演の内容が楽しみです。しかし、年末の衆議院選挙で自民公明が前評判どおり過半数の議席を確保し、投票日の翌日には安倍首相が「憲法改正について取り組んでいく」というような発言があり、民法改正もどうなるか先行き不透明です。憲法が変わるということは、すべての法律の解釈が変わってくるということです。なんとしても憲法改正には反対していかなければなりません。日本人は「人任せ」なのか「政府を信用している」のか、投票率の低さは様々分析されていますが、私には権利を放棄して不満ばかり言っているとしか思えません。・・・と新年早々血圧が上がりそうです。

ところで神奈川会の今後のスケジュールですが、1月は記念講演と新年会、2月は税制改正大綱を読む、3月はお休み、4月は弁護士さんを講師として民法の相続部分の集中勉強会です。5月は石村耕治先生に間近に迫ったマイナンバーの問題点を、6月の総会は水野和夫先生に記念講演(これから依頼です、叶うと良いのですが)を予定しています。自画自賛ですが盛りだくさんな内容だと思っています。しかし、多忙な会員が多くて出席者が少なく残念です。この点も今年の改善点です。私の事務所のことで恐縮ですが、昨年8年間勤めた職員が退職し、久しぶりに職員募集をして数名と面接しました。ほぼ全員が大学を中退し、その後アルバイトを数年している状態にびっくりしました。1名だけ卒業している男子がいましたが、その人も就職先が決まった段階で「果たして自分の適職なのか悩んでやっぱり止めた」と、その後5年間同じところでアルバイト勤務という、8年前には考えられなかったことです。

若者の就職難、また、気楽に大学に入って気楽にやめる、目的を見失うなど理由はいろいろでしょうが、現在の就職事情をあれこれ考えさせられました。

来年は全国研究集会を神奈川会が担当いたします。まずは会場探しですが、東京会と同様、公的機関は3月前の抽選といった所が多く、また、場所が集中していなくて点在しているのが悩ましいところです。

久しぶりに担当する限りは、最善を尽くして全国の皆様をお呼びしたいと思っています。今年もよろしくお願いいたします。

(ますこ・みちこ)

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