論文
> 特集 地域会からの新年の挨拶 目次
噴煙上げる阿蘇の如く、情熱を燃やし続けて
九州税経新人会 会長 荒尾 寿味雄
九州会より新年のあいさつを致します。
九州会は、税理士会総会に出席することを一つの基本方針として、質問し意見を述べ発言をし続けています。

昨年は、定時総会と臨時総会と一年に2回の総会がありました。それぞれ質問テーマを決め、出席会員が分担して発言しています。年末の臨時総会では、税理士会新入会の田中会員が勇気を奮って発言しました。相当緊張したと本人は感想を述べていますが、立派な総会デビューでした。これからに大いに期待できそうです。

総会運営は、意見は聞くが、執行部提案は絶対であり、多数決の断行で決められているのが実態です。臨時総会での会則変更の提案は聞く耳持たずでした。提案理由の示されない議題(会則の変更(案))提案という乱暴なもので、型どおりの提案・答弁に終わり、執行部提案を無修正で可決すると言うものでした。

定時総会で国歌斉唱が行われているとの情報を耳にし、総会開催前に会長あてに<国歌斉唱を行うことのないよう>申入れをしました。その結果国歌斉唱はありませんでした。臨時総会でもそうでした。総会議場に一般会員席と区別して支部長席が設けられていることについてその訳を質して執行部の姿勢を追及するなど、総会の運営面についても積極的に関わって問題提起しています。

税理士法の改正に関連して、政治連盟との関係が曖昧となって、「表裏一体」の関係が進行している状況のようにもありますが、南九州税理士会は、牛島訴訟の当事者であり、最高裁判決で非民主的運営が断罪され、その後、民主的運営を行うことを牛島税理士と確認していることもあり、また、南九州税理士政治連盟規約は、「本連盟は、南九州税理士会の会員として入会している税理士のうち、本連盟の目的に賛同し、入会届を提出した会員を持って組織する」と明確に定めています。南九州税理士会と南九州税理士政治連盟とを明確に区別しているのです。これは全国の中で際立っており、会員として誇りに思います。しかし、こうした「足かせ」を外そうとする思惑も表れており、警戒を怠らず機敏な反撃が求められます。

総会での発言は自由にすることが原則保障されています。会報には、その発言と答弁が、全文そのまま記載されます。総会に参加していない税理士会員への周知の上では、とても良い方法だと評価できます。私たちはこれまでの総会発言で政治連盟への便宜供与の問題を追求し、選挙制度の改善を実現し、国税幹部OBへの顧問先あっせん廃止に力を注ぎました。今、税理士法改正とこれに伴う諸問題、税務支援、法人税・消費税増税への問題意識、国税通則法改正後の税務対応等のテーマで総会に臨んでいます。

私たちは、総会に参加し、意見を述べることを実践し、多くの会員の賛同を得られるようにこれからも積極的に実践して行こうと合意しています。

(あらお・すみお)

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