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大阪会から新年のご挨拶
大阪税経新人会 会長 西村 博史
新年あけましておめでとうございます。
大阪税経新人会から謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

昨年の衆議院選挙で問われたのは、自民党政治の是非だけではなく、対抗する勢力の政策と方針でした。しかし、民主党も筋の通った対立軸を打ち立てられないままに、共産党を除く野党勢力の四分五裂、結果として与党勢力の「大勝」という結果となりました。経済だけでなく、原発、基地問題、海外派兵、東北の復興、非正規雇用の増大、少子高齢化など課題山積の中で、解決の方向性を見いだせずに棄権した有権者の数が戦後最低の投票率に現れています。

各地税理士会では、君が代斉唱が行われ、税理士会の右傾化と非民主的運営が大きな問題となった年でした。

昨年の漢字は「税」。消費税の増税を止む無く受け入れざるを得なかった庶民の嘆きと怒りがこの漢字を選んだのでしょうか。消費税は、10%再増税の延期をせざるを得なくなるほどに、経済の衰退が明白となりました。

また、私達の主要な顧客である中小企業は、385万者と3年間で8.3%の減少です。その背景には、経済のグローバル化による産業構造の変化以上に、内需を支える地域経済の衰退、中でも消費税をはじめとする弱きをくじき強きを助ける逆立ちした税制の影響が存在しています。

2015年、新しい年の幕開、税経新人会が活躍し、あるべき民主的税制を更に深く研究し、国民の前にひろげていく事が本当に重要な時代になっていると思います。オール沖縄の総選挙は、一致点で団結し、要求に基づきたたかう勢力が勝利するという教訓を生み出してくれました。

大阪税経新人会は、昨年50周年を迎えました。50年というエポックメイクな年に、大阪税経新人会は、過去最高の会勢に到達しました。この力は、税経新人会の自由闊達な雰囲気、常に弱者、納税者の立場に立ち税制と税務行政を研究してきた先人たちの良き伝統を引き継いでいることによるものであると思います。

今の税制が続く道には、本当に未来が無い、そう実感できる時代に皆様とともに大阪税経新人会も共に奮闘していきたいと思います。

(にしむら・ひろし)

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