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第49回京都全国研を終えて、京滋会の会員拡大について
京滋会 藤田 和男
第49回全国研を終えて事務局としてホッとしているこの頃です。
振り返ってみれば京滋会のような弱小の会で良く引受け頑張れたなというのが率直な感想です。

観光地京都という地の利が良かったのか。大阪、神戸という大きな会の援助のせいもあったでしょう。特に今回ほどそれを痛感したことはありません。常任理事会で引受けたおり名古屋全国研の参加費が1万8000円なら観光地京都なら2万円でも懇親会ベースで300人以上の参加者があるだろうと甘く考えて引受ました。その後疋田副理事長から参加費1万4000円以下にとハッパをかけられ、幹事会に提案すると断れないかという強い意見もあり事務局は板挟みになったのは率直なところです。

「いまさら断れない、やるだけやろう」というヤケッパチな気持ちで取り組みました。疋田副理事長からの注文はすさまじいものでした。リーガロイヤルホテルで分科会も懇親会、全体会議もすませる予定が分科会は別の安い会場でやれという指示でしたので急遽京都テルサに変更しました。その後記念講演、全体会議場は竜谷大学アバンティー響都ホール9階を予約出来たからホテル側に断ってくれということでしたので、さすが、断りにくく疋田副理事長から云ってくれという始末でした。おかげで目標の1万4000円に抑え込むことが出来ました。

しかし、参加費を下げても懇親会参加者の人数は300人に達することは出来ませんでした。特に東京の参加者は予想を下まわったのがショックでした。一時は赤字かと覚悟しましたがなんとかトントンになりました。奇跡でした。舞子踊りは断るつもりでしたが室内楽をやってくれる京都フィルが商工会議所の懇親会との重複で断られました。

今回の京都全国研で感じたことは、参加費を下げても懇親会ベースの参加者は増えないということです。分科会の参加者は多かったが日帰りの大阪会員が目立ちました。
参加コストベースで考えれば参加費より宿泊や旅費のほうが問題ではなかったか。

全国研の参加目当ては分科会にあると痛感しました。名古屋会の「税務調査の悩み、いつ聞くの?」は、参加申込が予想を越えて多くて、東京会の「税理士法の歴史と今後の課題」は申込が少なくて急遽教室を差し替えたりしました。小生は全国研は毎年おおむね休まず参加していましたが、分科会の魅力に取りつかれたためです。全国各地からの参加者が方言まじりの質問やら意見は大変参考になるものです。こういう活字から読めない体験は貴重です。このような研究会は新人会以外にはないと思います。

京都全国研は第49回は3回目です。前回は第35回、前々回第21回でした。前回の第35は300人以上の懇親会ベースの参加者があったと記憶しています。宿泊込みで3万5000円の負担だったにも拘わらずです。今回と比較すると新人会の実力が低下したのでしょうか。

小生が京滋会の事務局を初代故横井弥一郎先生から指名される以前、昭和46年8月に琵琶湖畔大津のニオガ浜で第7回の全国研を担当していることを知りました。参加された会員はもうすでに故人になられた方が多いと思います。新人会の歴史を感じます。

さて、京滋会の会員は最近、高齢化のため元気がありません。どうしたら若返られるのか大きな課題です。「若い会員をふやす」今年はこの大きな課題に取り組まなくてはなりません。

(ふじた・かずお)

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