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増える大阪会 創立50周年
大阪税経新人会 事務局長 竹内 克謹
全国の新人会会員の皆さま、明けましておめでとうございます。
大阪税経新人会は、創立50 周年を迎えました。創立以来の50 年を振り返り、大阪会の新たな発展の誓う場として、1 月18 日に記念式典を開催します。

記念講演では『税理士と憲法?法律家として税理士に求められるもの?』と題して、伊藤真弁護士を招き講演していただきます。昨年末の「特定秘密保護法」の成立に見られるように日本国憲法が謳う基本的人権の尊重をはじめ自由と民主主義が脅かされている状況の中、私たち職業会計人が仕事上のあらゆる場面で根本におかなければならない憲法について考える機会としたいと企画しました。

最近の大阪会といえば、会員拡大で見るべき成果を上げていることが最大の特徴です。10 年前の定期総会での最大現勢から後退し続けていましたが、2011 年の総会から増勢に転じ、今年度に入って過去最高の峯を突破し、その後も会員は増え続けています。この10年間、定期総会でスローガンとして掲げられてきた「150 名会員の実現のために」という組織部方針が、今は実現可能な早期に達成すべき目標として目の前に現れています。

この数年、会員拡大の取り組みでは、若い仲間が欲しいと毎月の証票伝達式で入会案内を一人ひとりの新規登録者に手渡す活動を続けてきた青年クラブの会員の姿がありました。新人会の活動を知ってもらうために会員外の税理士に実務研究会の案内を送り続けた組織部員、その研究会を企画した研究部の担当者、新人会の会員拡大のためならと、研究会での報告を快く引き受けていただいた古参会員、ボウリングやバーベキュー大会など楽しい行事を企画し成功させてきた厚生部、毎月毎月、原稿集めに駆け回ってニュースを発行し会員相互のパイプ役を果たしている機関紙部。本当に会員一人ひとりの新人会をもっともっと大きくしたいという思いが、大阪会全体のものになりつつある中での最高現勢突破であることを実感しています。

また、この間入会した新しい会員が、自分の知り合いを研究会に誘って参加したり、司法書士や社労士など他士業の会員が同業者を誘うなど拡大の窓口が広がっているのも会員拡大がすすんでいる特徴です。これも、日常の実務研究会、判例研究会、医業税制研究会などの研究会が毎回充実した内容で行われている証であると考えています。

大阪会は、50 周年記念事業、会員拡大、様々な研究会に加えて、昨年終盤には理事会で『特定秘密保護法案に反対する決議』」をあげ、『消費税増税の中止を求める請願』署名にも取りくんでいるところです。

数の暴力とも言うべき安倍内閣の手法には脅威を覚えますが、今年も新人会らしさを前面に出して、新人会活動を全面的に展開していくことを決意して新年を迎えるにあたっての挨拶とさせていただきます。

(たけうち・よしなり)

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