昨年、戸谷氏よりバトンタッチを受け、新
たに名古屋税経新人会会長を拝命いたしました川崎隆也と申します。皆様、よろしくお願いいたします。今回の新報におきましては、私における意識の変化と今後の活動の抱負について記述してまいりたいと存じます。
役職を拝命し最初の変化は、まことに恥ず
かしながら、税経新報を読むようになったことでした。従前、目を通していなかったわけではありませんが、投稿された方のお気持ち感じながら拝読するようになったのは、本役職をいただいたことが契機です。日頃、新人会として何をしなければいけないかを考えながら生活する上で、投稿者、編集者の思い入れや当会の活動の志を感じるようになりました。11月は、はじめて国会内緊急要請に参加させていただきました。大きな会計事務所で、サラリーマン税理士として勤務していたときには、おそらく、こうした行動は取れなかったと思います。
就任のお話をいただきはじめたころ、ふと席を同じくした会外の税理士との会話においても、こだわりに違いを感じました。話題になったのは税制改正でしたが、その方は、法人税率引き下げに対し、顧客に決算期変更を提案するか否かという話題でした。当時の私は、納税者権利憲章の制定で、いかに納税者の権利を確保するかということが関心事でした。そもそも法人税率引き下げは、財界からの要望の具現であって、大半の納税者たる中小事業者、サラリーマンにとっては、とても有用な施策とは思えません。我々税理士は、決まったことを鵜呑みに業務を行っていくのではなく、専門的立場から、日々、納税者や社会にとってどのような政策が重要なのかを考え、提案していくことが大切なのだと強く感じるようになりました。
また、今後の抱負としましては、故北野教
授の教えを実践すべく、新人会としての活動の活発化と、特色を出した税理士事務所の運営を通じ、社会へ貢献してまいりたいと思っております。そのためには、自らの研鑽は言うまでもなく、「仲間つくり」が大切だと感じております。月例会であるならば、ベテラン税理士や仲間の遭遇した事例から学び、得られた知識を会外へも発信していく努力が必要だと考えております。多くの方に声かけをす ること、また、そのために内容を充実させて いくことが私の使命と考えております。
来年の全国研究集会は、名古屋で開催させていただきます。このことを契機に、当会の活性化と、他地域の新人会との交流を進めてまいりたいと存じます。当会の活動が、地域の社会貢献につながり、そして、将来の子供たちの時代に受け継がれていくような実績作りができればと考えております。
最後になりましたが、この度の東日本大震災にて、被災なされた方におかれましては心よりお見舞い申し上げます。名古屋会にてお手伝いさせていただけることがございましたら、お気軽にお声掛をいただければと存じます。 |