日税連の理事会が9月25日に行われ、その席上、私は、確定申告期における「無料申告相談」の公募問題と「申告案内コールセンター」の公募の問題点について、質問と意見を述べている。
しかし、日税連の対応は、端的に言うと、「アウトソーシング問題に関しては来年度以降に改善を目指す」と、東京地方税理士会会長宛てに述べたような問題点や矛盾点があるにも係わらず、既成事実として公募を押し進めようとしている。
さらに、その席上、別紙「税務支援規則・同細則変更案 概念図」(参考資料参照)が配布されたが、会則66条で「税務援助」と「税務指導」を「税務支援」とし、規則5 条で、「税務支援」を「独自事業」と「受託事業」及び「協議派遣事業」とする。そして細則4 条で、「受託事業方式」として、「無料税務相談」「年金受給者相談」「記帳指導」「確定申告期電話相談」(細則6,7,8〜11条)が該当するとしている。
「税務支援制度の実施の基準に関する規則」の変更案については、日税連正副会長会でいろいろな意見が出たので、9月30日に、急遽、日税連税対部正副部長会が開かれ、10月23日の日税連正副会長会に再提出され、来年(2009年)1月22日の日税連臨時総会で決定されるとのことである。
現在(10月10日)の時点では、どのような改正がなされるのか不明であるが、日税連は、「無料税務相談」「年金受給者相談」「記帳指導」「確定申告期電話相談」(細則6,7,8〜11条)が、本当に「税務支援」になじむと考えているのだろうか。 |