論文

第42回埼玉全国研究集会・速報 >>第42回埼玉全国研究集会・目次へ
税経新報表彰状と選考経過
伊藤清さん(千葉会)と國岡清さん(神戸会)が受賞
編 集 部

今回より故牛島昭三会員遺族からの寄贈により奨励金3万円を副賞として付与することとなりました。選考により客観性をもたせるために、機関誌部員が5名の会員をノミネートし、選考委員の浦野広明会員と新國信会員(いずれも東京会)に最終選考をお願いしました。税経新報2005年6月号から2006年5月号まで(523号から533号)に掲載された原稿の中から、2名の表彰者が決定いたしました。今年の選考経過は以下のとおりです。

まずノミネートされたのは、次の5名の方でした。
伊藤清会員(千葉会)
『「税務支援」への参加強制は、許されるのか』(2005年7・8月第524号)
『「税務支援に「公共性」はあるのか?』(2006年1月第529号)

國岡清会員(神戸会)
「省令案でより明確になった計算書類など」(2005年12月第528号)
「法務省令が公布、株式会社には厳しい内容」(2006年2月第530号)

藤田康雄会員(北陸会)
『仕入税額控除否認の「適時提示説」への疑念』(2006年5月第533号)

井上徹二会員(東京会) 「近代税制の基本的役割を問う」(2005年10月第526号)

関本秀治会員(東京会)
「消費税大増税は何をもたらすか」(2005年7・8月第524号、9月第525号)
伊藤清会員は税経新報に毎年積極的に投稿していただいている常連で、文章が平易で分かりやすく、官を追及する筆致は鋭く迫力があるという点が評価されました。

國岡清会員は商法改正問題を系統的に追い続け、難解な会社法に関する重要な情報をすばやく提供してくれました。話題性もあり、内容的にも申し分がないという評価です。今年度は2本の投稿でしたが、ここ数年の一連の会社法に関する原稿は膨大なものでした。

藤田康雄会員は仕入税額控除否認について自ら補佐人として関与した事例から最高裁判決を分析。その矛盾点を明確に示してくれました。

井上徹二会員は、近代国家の税制のあり方について『自由』と『民主主義』という視点から論述。分かりやすい丁寧な文章が読者の理解を深め、若い会員からも大きな反響が寄せられました。

関本秀治会員は、詳細な資料とそれに基づく鋭い分析は定評のあるところです。今回は差し迫っている消費税増税に対抗すべく、消費税のもっている欠陥及び歴史的な背景を分かりやすい文体で示した点が評価されました。特に消費税導入前を知らない世代が増えている中で貴重な内容でした。

今回ノミネートされた5名の方の原稿はいずれも普遍的に税経新人会の財産となるような高い見識の下に書かれていたという点で共通しています。その中で、今回受賞したのは伊藤清会員、國岡清会員です。

今後も読みやすく、分かりやすい論文を多数募集いたしますので、読者のみなさんも積極的に投稿をお願いします。

表 彰 状

伊 藤 清 殿  

 あなたの書かれました『「税務支援」への参加強制は、許されるか』(税経新報2005年7・8月号第524号)、『「税務支援」に「公共性」はあるのか?』(税経新報2006年1月号第529号)は、変貌する税務支援の本質を鋭い筆致でしかもわかりやすく説き、これからの新人会の理論的礎となる示唆に富んだ内容であり感銘し高く評価します。

 今後とも、私たちのよき指導者としてご活躍されることを願い、ここに感謝の意を表します。
 
2006年9月9日 
税経新人会全国協議会 
理事長 平石共子 
機関誌「税経新報」
編集長 吉元 伸 

表 彰 状

國 岡 清 殿  

 あなたの書かれました「省令案でより明確になった計算書類など」(税経新報2005年12月号第528号)、「法務省令が公布、株式会社には厳しい内容」(税経新報2006年2月号第530号)は、会社法に関する情報をすばやく、しかも税理士が関与先に何をすべきかを優しく説き明かしてくれました。また、この間の新人会内での活動は秋のシンポジウム、各地での研修会の講師と八面六臂の活躍でした。

 今後とも、私たちのよき手本としてご活躍されることを願い、ここに感謝の意を表します。
2006年9月9日 
税経新人会全国協議会 
理事長 平石共子 
機関誌「税経新報」
編集長 吉元 伸 

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