論文

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平和憲法を守る私たちの決意
2006年9月9日
税経新人会全国協議会第42回埼玉全国研究集会

今、平和憲法が危ない。
第二次世界大戦後に施行された日本国憲法は国民主権と平和主義などを基本とし、その決意は前文と、第9条に明示された。武力戦争によらない紛争解決にある。

平和を求める世界の人々の声に反して、世界の情勢は、イラク戦争、イスラエルのレバノン侵攻など武力を背景にした行動が続いている。

日本政府は、アメリカブッシュ政権の言いなりの状態で、憲法違反のイラク派兵を強行した。陸上自衛隊は撤兵を完了したが、航空自衛隊は紛争地域への輸送を続けている。

今や武力による解決は真の紛争解決には繋がらないのが世界の常識であり、アメリカの武力行使に賛成する国は少数派となって来ている。

私たちは、この59年間、平和憲法のもと戦争をしない時期を過ごして来た。その結果、平和の中で戦後復興を果たし、曲りなりにも発展を遂げて来たのである。世界にその範を示せるのは平和憲法を持っている我が国の特権であり、任務でもある。平和こそ私たちが願うものである。

戦後59年の間に、戦争を知らない世代も数多くなって来ている。
この時期をねらって、憲法9条の実質骨抜きの憲法改悪が持ち出されて来ている。

このことを憂慮し平和を願う良識ある人々によって、九条の会がつくられ、平和憲法をまもる活動が全国津々浦々で行われている。私たちはこの動きを真摯に受け止め、平和憲法が崩されないように自分たちの周りで憲法について、平和について語り合い、政府の行為により再び戦争の惨禍が起こることのないように、それぞれが行動することを呼びかけるものである。

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