|
IV. 税制・税務行政の民主化を求めて |
|
1. |
03(平成16)年の税制「改正」は公的年金控除の縮小や老年者控除の廃止により高齢者の課税を強化する「改正」が行われた。本年度は、課税最低限、特に給与所得控除や基礎控除に手を着けることが予想される。応能負担原則を大原則とする税制を目指して研究し、堅持する運動に取り組む。03年改正消費税の「凍結」を求める運動を引き続き行い、消費税の増税に反対する運動について合わせて取り組む。国や地方自治体の財政危機の現状及び原因、今後の対応について研究を深める。 |
2. |
納税者権利憲章と税務行政手続法の制定に向け活動する。特に「国税通則法の一部を改正し、税務行政に関する基本理念及び一般の税務調査にたいし事前通知を行うこと等、納税者権利保護規定を創設すること。」を求める請願に取り組む。 |
3. |
人格なき社団等への課税強化の動きについて調査研究し、必要な対応を図る。 |
4. |
金融一体課税を前提に納税者番号制を導入する動きは、制度導入の突破口になる恐れがある。住民基本台帳ネットワークとの連動の危険性などを明らかにし、これに反対する。 |
5. |
本年6月から全国で開始した電子申告の実施について、納税者や税理士への影響等の問題点を解明し、適切に対処する。成立した個人情報保護法は主務大臣の判断に委ねる事項が多いので、これら問題点を究明し対応する。 |
6. |
税制・税務行政の民主化のために情報公開法を積極的に活用し、入手した情報を「税経新報」等に掲載する。 |